Vol.56 2003年 12月号
急に寒くなってきましたね。木枯らしが吹いています。
今年も残すところあと少しです。
今日は、福岡教育大学の音楽科のミュージカルを観てきました。音楽科の授業の中で、オペレッタ(音楽劇)をやるのです。わたしが学生の時から、始まった伝統で、20年くらい続いているということになります。私たちの時は、「不思議の国のアリス」をしたのですが、台本から、音楽、舞台まで、全て自分たちでやるので、大変でした。私は音楽担当で、作曲と、当日の演奏全てをやりました。当時はまだ、ビデオも普及してなく、今となってはなにも記録が残っていませんが、曲の楽譜だけが残っています。
今回の作品は「ウエストサイド ストーリー」です。どんな風にやるのか楽しみにして行きました。音楽科には、少ないながら男の子もいるので、トニー役は、はまっていました。でも、人数としては圧倒的に女の子が多いので、男役を女の子がやっているのですが、なかなか さまになっていました。音楽も、ピアノ、バイオリン、チェロ、打楽器、管楽器と、音楽科ならではのオケが、入れ替わり立ち替わり(出番のないキャストの子が順番に)弾いているようでした。それを観るのも面白かったです。所々にギャグも入り、なかなか受けていました。それでも、最後には、すすり泣きが聞こえる、という熱演でした。やはり 生はいいです。こういう舞台がありそうでなかなかありません。音楽は、テープというのが多くてがっかりします。劇団四季にしてもそうです。学生の良さだなーと思いました。
この人たちは3年生なので、もしかしたら、私、来年授業で会えるかもしれません。楽しみになりました。
奥野かおり